和尚(バグワン・シュリ・ラジニーシ)の講和より

第3の眼のもうひとつの側面は、そこが意志力の中枢(センター)であることだ。

それはヨーガでアギャ・チャクラと呼ばれている。そう呼ぶのは、私たちの生における自制心は、すべてそれに支配されているためだ。

生における秩序や調和は、すべてこの個所から生じる。

こんなふうに理解してみよう…私たちはみな性中枢(セックスセンター)を持っている。誰もがそれに気づいているから、セックスセンターを通じて理解する方が容易だ。一方私たちは第3の眼のチャクラには、たいして気づいていない。生におけるあらゆる欲望は、セックスセンターから生まれる。

~略~

第3の眼のセンターは意志力の中枢だ。その機能のあらましを理解しよう。

今生で第3の眼のチャクラが活性化されない人は、ありとあらゆるかたちで奴隷にとどまるだろう。このセンターなくして自由はない。私たちは政治的、経済的自由を知っているが、この自由は本物ではない。なぜなら意志力のない人、第3の眼のチャクラが活性化していない人は、何らかのかたちで常に奴隷のままだからだ。

ひとつの奴隷から自由になったとしても、何か別なものの奴隷になるだろう。

彼は、自分を自らの主人(マスター)とする意志のセンターを持っていない。かれには意志力がまったくない。自ら命ずる力を持たない。

体や感覚のほうが彼に命令する。胃が空腹だと言えば、彼は空腹だ。体が気分が悪いと言えば、病気になる。

~略~

しかし意志力のセンターが活性化すると、たちまち体は命令を下すのをやめ、その代わりに従い始める。あらゆる仕組みが逆転する。

そのような人が自分の血液に流れるのをやめよと言えば、そうなるだろう。

自分の心臓に鼓動をやめよと言えば、そうなるだろう。

脈拍に打つのをやめよということも可能だ。するとそれは止まるだろう。このような人は、自分の体、マインド、感覚の主人となる。

しかし第3の眼のチャクラが活性化していなければ、それはあり得ない。このセンターにさらに気づきをもたらせば、あなたはよりいっそう自分自身の主人となる。

このセンターを目覚めさせるために、ヨーガでは多くの実験が行われてきた。

額にティラクをつけるのもそんぼひとつだ。

このセンターに時おり気づきをもたらすなら、大きな成果を得るだろう。

~略~

第3の眼のチャクラが繊細になり、活性化されたら、それはあなたの中の高潔さや尊厳を高めるだろう。あなたは更に統合され、完全なものになっていく。

内側にあるものすべてが孤立や分離をやめ、あなたは全体となる。